BIOSを変更したり,ハードウェア構成を変更したりした後,マザーボードが起動しなくなることがある.このような場合,慌てず騒がず,CMOSクリアを実施すると,事態が改善される場合が多い.
CMOSには,BIOSの各種設定や現在の時間等が保存されている.CMOSクリアとは,これらCMOS情報を消去する操作である.CMOSは電源ユニットからの電気とマザーボード上の電池,コンデンサに蓄えられた電気でその情報を保持しているため,これらからの電源供給を絶てば良い.
マザーボード上に,CMOSクリアを行うためのジャンパがあるはずなので,これを見付ける.このとき,いきなりマザーボード本体を見ても迷うだけ.マザーボードのマニュアルに記載されているレイアウト図を利用する.P4C800-E Deluxe の場合,CMOSクリア用ジャンパはCLRTCという名前になっている.
電源ユニットからマザーボードへ電源を供給しているケーブルをすべて抜く.P4C800-E Deluxe の場合,ATX 20pin(幅の広いソケット),ATX12V(田型ソケット),AUX(PCIスロットに挟まれている)がある.場所はレイアウト図で確認する.
マザーボード上の丸いボタン電池を取り外す.
ジャンパを5〜6秒間ショートさせる.P4C800-E Deluxe の場合,ジャンパは3ピンなので,ショートする場所を変えることでショート状態になる.
ジャンパを元に戻し,電池を取り付け,電源供給ケーブルを接続する.
ご自由にリンクしていただいて結構ですが,できればトップページにお願いします.
Copyright © 2004 by Manabu Kano. All rights reserved.
加納 学, プロセスシステム工学研究室, 化学工学専攻,京都大学
Manabu Kano, Process Systems Engineering Lab., Kyoto Univ.