研究室標語1: 自分の身は自分で守れ!
これが原則です.
研究室は何をするところか.自分の能力を高めるところです.究極的には,頼れるのは自分の力だけです.大学卒業や大学院修了後,自分の能力を発揮して有意義な人生を送るためにも,今ここで,自分の能力に磨きをかけておくべきではないですか.
プロセスシステム工学研究室は,学生の能力を向上させるための努力を一切惜しみません.実現可能な範囲で,最善の研究環境を提供します.これは,スタッフから学生へのコミットメントです.実際,海外大学訪問を兼ねた研究室旅行,英語教材,ドラッカーやカーネギーや安岡正篤など自己啓発のための課題図書,そして最新の個人用パソコンなど,比類なき環境を提供しています.こうして与えられる機会を活かすも殺すも,あとは学生本人の覚悟の問題です.
研究室標語2: 世界を目指せ!
世界一流を目指せ.これが学生への要求です.極東の島国の地方大学でぬるま湯につかって満足しているようではいけません.世界一流を目指す覚悟が芽生えるためには,何よりもまず,世界を知らなければなりません.そこで,修士課程の学生には国際会議で発表する機会を積極的に与えます.もちろん,それだけの研究成果を出すことが条件です.決して甘くはありません.さらに,海外(予算の都合でアジア圏)の大学訪問を兼ねた研究室旅行を実施します.
海外での国際会議への参加実績
研究成果を出せば,どんどん海外へ行って,国際会議で発表してもらいます.以下は,その実績です.
- AIChE Annual Meeting 2009 @ Nashville, US
- 加納(M2),信貴(M2),辻本(M2)
- AIChE Annual Meeting 2008 @ Philadelphia, US
- 藤原(D2),田坂(M2)
- ESCAPE 2008 @ Lyon, France
- 藤原(D2)
- IMRET 2008 @ New Orleans, US
- 久保田(M2)
- PSE Asia 2007 @ Xi’an, China
- 永原(M2),巻田(M2),向井(M2)
- SICE-ICCAS 2006 @ Busan, Korea
- Lee(M2)
- IMRET 2006 @ Potsdam, Germany
- 高瀬(M2),富成(M2)
- PSE Asia 2005 @ Seoul, Korea
- 藤原(M2),福島(M2)
- AIChE Annual Meeting 2004 @ Austin, US
- 殿村(D2)
- IMRET 2003 @ Lausannne, Switzerland
- 殿村(D1)
- PSE Asia 2002 @ Taipei, Taiwan
- 殿村(M2),田中(M2),服部(M2)
海外の大学訪問を兼ねた研究室旅行
海外の一流大学で研究に励んでいる同世代の学生と交流するのは,非常に刺激的です.しかし,そのような場はほとんどないのが実情です.そこで,プロセスシステム工学研究室では,アジア圏の一流大学を訪問し,研究発表会と懇親会を開催するという企画を,研究室旅行として実施しています.
- はじめての海外研究室旅行はグアム旅行.これは純粋に遊び目的.
- 2003年も海外進出を目指したがSARSの影響もあり断念.長島温泉,ナガシマスパーランド方面へ.
- 2004年は再び海外進出.韓国ソウルにて,ソウル大学(SNU)を訪問.
- 2005年も海外へ.タイ・バンコクにて,チュラーロンコーン大学を訪問.
- 2006年も海外へ.台湾・台北にて,国立台湾大学(NTU)を訪問.
- 2007年も海外へ.香港にて,香港科技大学(HKUST)を訪問.
- 2008年は,国内派が海外派の隙を突き,多数決で北海道旅行に.
- 2009年も国内派が勝利し,沖縄旅行.
研究室の住人
長谷部(はせべ)先生
とにかく頭が切れる.頭の回転が速過ぎて,常人にはついていくことができない.ゼミ中に,椅子に座りながら頭の後ろに手をやり,天井をじーっと見る仕草をされる.一説によると,このとき,天井にバーチャルスクリーンが現れ,そのスクリーン上で理論が物凄い勢いで構築されているらしい.誰もそのスクリーンを見た者はいないが,この状態に突入したら,固唾を呑んで次の一言を待つしかない.学生にとっては,自分の研究が跡形もなく吹き飛ばされてしまうかもしれない恐ろしい沈黙でもある.
速いと言えば,歩くのも速い.研究室内統計によると,愛知県人は歩くのが速い.日常は温厚そのものであり,学生に対して怒っている姿を見かけたことがない.それだけに,怒ると何が起こるのか想像すらできないのが恐ろしい.
中西(なかにし)さん
秘書として研究室を支えて下さる大黒柱.いつもニコニコ,仕事はキビキビ.
殿村(とのむら)先生
新進気鋭の研究者.通称,との.家来と共に,マイクロ化学プロセスの研究に取り組む.
加納(かのう)
このサイトを見てもらえれば,どんな奴か想像がつくでしょう...
研究室の環境
建物
皇紀二千六百年建立の高分子別館@吉田キャンパスを去り,2003年に桂キャンパスへ移転した.それから5年以上,陸の孤島ではあるが,人が住める環境になってきた.
計算機
パソコンの高性能化と低価格化により,素晴らしい計算機環境を容易に構築できるようになった.とりあえず,学生全員に専用パソコン1台を割り当てている.資料作成やメール用だ.ちなみに,専用パソコンは自作であり,4回生以上の全員にパーツを配布して組み立ててもらっている.もちろん,OSのインストールも含めて,すべて使用者が責任を持つ.自作パソコンを利用するのは,パソコンの中身を最新に保つことができるためだ.また,研究テーマに応じてカスタマイズできるので,無駄がない.
個人用パソコン以外に,研究用として共用の高性能パソコンやHPC(PCクラスター)が多数あるが,その数は数える気にもならない.とにかく,たくさんある.
なお,よく質問されるのだが,パソコンを使えなければプロセスシステム工学研究室に入れない,なんてことはない.絶対にない.人間,必要になれば何でもできる.逆に,コンピュータに関して偏った思想を持っている人の方が扱いづらいこともある.
実験室
1,2階部分が吹き抜けの開放感ある実験室があり,蒸留塔などの大型実験設備が設置されている.照明には水銀灯を利用しており,さながら体育館のようだ.卓球台導入計画が噂されているが,今のところ実現されていない.その代わりに,本格的なサンドバックが吊されている.実験していると,イライラが募るのだろうか.
研究室選択に関する独り言
夢を持て!
何しに研究室に行くのか.そもそも,何しに大学に来たのか.あるいは,大学院に進むのか.まずは,そこから考えよう.将来の夢は何か.目標のない人生なんてつまらない.時間がある今なら,じっくりと考えられる.研究室の決定なんて些細なことで悩むのは,後回しで良い.
環境を確かめろ!
まずは,自分の目で確かめること.百聞は一見に如かず.でも,ぼーっと見てるだけでは研究室の実態はわからない.その研究室に自分がやりたいことをできる環境があるか.それが重要だ.例えば,プロセスシステム工学研究室にはマンガはない.そんなものは不要だからだ.その代わり,英語教材や課題図書が整備されている.全員に綺麗な空間と計算機を提供する.研究に必要だからだ.積極的に学会発表をしてもらう.実力を付けるのに必要だからだ.研究室のスタンスは,過去の実績を調べればわかる.ネットで人の噂話に釣られている場合ではない.正しい情報収集&分析能力も身につけろ.
スタッフを知れ!
研究室で遊びたいなら,遊びができるスタッフじゃないと困るだろう.研究したいなら,研究できるスタッフじゃないと困るだろう.人間誰でも長所と短所がある.人間としてのレベルってものがある.付き合う人は自分で選ぶものだ.研究室の基本方針や雰囲気は教授で決まることが多い.プロセスシステム工学研究室のように,准教授がバカで好き勝手にやっているところもあるが,それは例外だ.自分で教授を評価しないといけない.しかし,講義しているだけが教授ではない.研究室で教授は講義をしない.自分にとって有用な教授とはどんな人物か.しっかり考ろ.さらに,研究の面倒を見てくれるのは若いスタッフと先輩だ.ここも要チェックだ.